須賀しのぶ作品。1972年生まれ・上智大卒。初めて読む作家。
『荒城に白百合ありて』
明治維新前の混乱期の時代背景の中で会津の上屋敷江戸で生まれた鏡子の愛の人生。
鏡子の原点は小さい頃に安政の大地震に遭い家を飛び出す際に池の死んだ金魚を捉え
焼野原の江戸の街を彷徨い、そこで薩摩藩士の伊織に助けられたことに始まる。
鏡子は冷めた白百合といわれる美人に伊織は薩摩のなかでは高みから見える男に。
伊織は鏡子と一緒になってもいいとは思ってはいるのだが・・。父にいわれるままに
会津の上士と結婚して2児をもうけるのだが新政府軍は会津に迫る。厳しかった姑に
作法に従って刃をむけて息子を親戚に逃し娘を鶴ヶ城に逃し自分は砲火の中を伊織の
指定の場所に向かうのだがそこには伊織はいたのだが・・・・・・・・・・・・。
☆☆☆☆(迫力がある)