恒川光太郎「無貌の神」を読む

恒川光太郎氏は1973年生まれ。

ホラー小説でデビューし期待され、直木賞候補にもなったことがあるという。

筒井康隆氏の本を選んだつもりが紛れていた。

この本は「無貌の神」ほか5編のホラー短編小説が掲載されてる。

「無貌の神」

 「私」は町から離れた集落でアンナという女と一緒に住む子供である。

  集落では獣のような生活をみんなしている。古寺にのっぺらぼーの顔の

  ない神が光をまき散らして立っていた。この神は光で病や傷を治すが

  時には人も食べる。アンナは神を殺す。神の肉を集落の人たちが食べると

  肉は美味でそのかわりその集落から出られるつり橋が見えなくなる。

  「私」は町から来た友と神を殺して町に帰ろうとするが・・・・・。

 「青天狗の乱」

  伊豆の島々が流刑地だったころの話。罪人の家族が差し入れにお面も入れた。

  青天狗にあくどい役人の子供たちが殺された。流刑地が終わった明治になって

  罪人に似た男を街で見かけて声をかけるが・・・・・・・・・。

 「死神と旅する女」

   道に迷った少女が声をかけた男に従属させられ77人の人の命を奪う。

   やっと約束の77人を殺して解放され、結婚するのだが・・・・・。

   その他「十二月の悪魔」「廃墟団地の風人」

、     「カイムルとラートリー」(姫と虎のファンタジー

☆☆☆

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