そんな有川浩の「植物図鑑」を読む。
さわやかな恋愛小説だ。
主人公さやかは帰宅したときにマンションの植えこみに行き倒れた
青年を助けて自宅につれていって介抱してやる。
契約で同棲をする。掃除・洗濯・食事は青年イッキがやるということで。
イッキは食事を作るのは上手、躾よく手をださない、植物の知識はすごい。
野草を料理するのが上手でさやかは惹かれていくが「ごめん、またいつか」
それだけ書置きしていなくなる。
イツキの残したレシピをたどることでやっと生きていくさやか。
料理本のように細やかさで書かれる野草。
最後はふたりは一緒になるのだが植物が媒介なだけにさわやかな小説。
これを読むとついつい道端の草に目がいき、これが食べられるんだと。
美味しいんだと。ちょっと食べてみたくなるのは不思議。