東野圭吾「祈りの幕が下りる時」を読む。

   東野圭吾を久しぶりに読む。
     浅居博美は明治座で公演する演出家だ。もと女優から這い上がった。
     刑事加賀の母親は小さいころに失踪して仙台のスナックで病死した。
     博美の中学の同級生が博美に会いに来て関係不明のアパートで
     殺された。その近くでホームレスの家が焼かれて変死体がでた。
     このまったく関係なさそうな事件を一本の糸でつなげる捜査を
     加賀や警視庁の刑事たちが奮闘する。

     さすが推理小説の大御所東野圭吾
     博美の過去、東京の12の橋のなぞ、仙台での加賀の母、
     原発作業員、特養施設など今の問題点やパズルのような謎を
     ちりばめながら複雑な関係を読みやすく解いていく。
     380頁も一気に読ませてくれた。面白い。
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