< 恋 >
「老いらくの恋」という言葉がある。
自分が若い時にはいやな言葉、馬鹿な言葉、禁断の言葉。いわゆる”あり得ない”ということ。
人生は黄色からピンクになり、赤を経て紫をすぎ、灰色になり最後は黒になる。そう思っている。
70を越え、世間的には自分は灰色になった。
灰色の人生なんて嫌だという自分がいる。
ささやかでも他の明るい色をつけたい。子供の頃のような色を。
年寄の心臓にわるくない程度の顔をみてるだけで、話をしているだけでトックントックンするような
そんな人生をおくりたいものだと思う。
こんなことをいうと隣近所から危険人物にみられそうだ。胸のうちにしまっておこう。
これを妻がみたらなんというだろう。また馬鹿なことをいってと笑うだろうか。
雀100まで踊り忘れずという言葉もある。 自分はただ明るい老後をおくりたいだけだ。