節目を過ぎて思うこと⑫ 散歩

「 散歩 」
       自分は歩くことが好きである。定年前から歩いているから10年以上になる。
      
      ちょっと若い時には走りたくなるようなことがよくあった。
      「歩いて体力増進なら、走ったらさらにいいのでは」   そんな気持ちになるものだ。
      膝が悲鳴をあげて、歳をとってから走るのはいいことはない。すぐにやめた。
     
      「頭の体操」「心の健康」「体力の維持」  自分の信じる散歩3大効果である。
      いろいろな出会いも頭の体操やこころの健康のひとつである。
    
      歩いていると、顔見知りもできる。そんななかで ある日。
      「私は雨の日も風の日も365日歩いてます。」  そんな人に山道散歩で出会った。
     
       「2・3日見かけませんでしたね。身体でも・・・・・・・・」
       こころに留めてくれる人がいる。  それだけで自分はまじめに散歩するようになった。

         その人はある日 急に”大動脈瘤破裂”でなくなった。
         76才であった。寡黙な人であった。いつも「シロ」という名の白い老犬をつれていた。

              自分は76才までは絶対に歩こうとこころに決めている。