「 散歩 」
自分は歩くことが好きである。定年前から歩いているから10年以上になる。
ちょっと若い時には走りたくなるようなことがよくあった。
「歩いて体力増進なら、走ったらさらにいいのでは」 そんな気持ちになるものだ。
膝が悲鳴をあげて、歳をとってから走るのはいいことはない。すぐにやめた。
「頭の体操」「心の健康」「体力の維持」 自分の信じる散歩3大効果である。
いろいろな出会いも頭の体操やこころの健康のひとつである。
歩いていると、顔見知りもできる。そんななかで ある日。
「私は雨の日も風の日も365日歩いてます。」 そんな人に山道散歩で出会った。
「2・3日見かけませんでしたね。身体でも・・・・・・・・」
こころに留めてくれる人がいる。 それだけで自分はまじめに散歩するようになった。
その人はある日 急に”大動脈瘤破裂”でなくなった。
76才であった。寡黙な人であった。いつも「シロ」という名の白い老犬をつれていた。
自分は76才までは絶対に歩こうとこころに決めている。