おばあちゃんっ子であった。
我が家にはもうひとりおばあちゃんがいた。
兄弟でおばあちゃんを分け合った。
長い間 自分のおばあちゃんは寝ていた。
気が付いたらおばあちゃんは元気になっていた。
畑仕事もできるようになった。
台所仕事もできるようになった。
不思議だった。
元気になったらよく相手もしてくれた。
自分が大きくなっておばあちゃんから巣立って行った。
おばあちゃんに関心がなくなったころおばあちゃんの死を知らされた。
後悔した。 優しい祖母であった。