何冊か読んでるのだが図書館でこれをチョイス。
「そのころ、白旗アパートでは」
以前の大家が上に白旗がはためいてるボロアパートに
3人の若者が住んでいる。主人公たちだ。力強くアルバイトで生活する
「ふとし」、医者の息子で大学を中退してまで医大をめざす浪人生
「藤井寺君」、なんとか売れてきた作家の「加藤君」の三人だ。
「藤井寺君」にまま母が仕送りのお金をとどけにくる話や「ふとし」が
行きつけの居酒屋の女の子に恋する話、大家が自分のアパートに
すんで彼らと交流する話。屋上の白旗の秘密の話。取り壊しが
決まったアパートで本の文字を食べる虫の話。などアパート住人の
日常が楽しくさらっっと描かれた作品。
伊藤たかみさんは47歳か。若い作家なのだろう。ときどき分からなくなる。