中間管理職の悲哀。

   日大と関学大のアメフト反則問題。

     日大の加害者の学生が記者会見を行った。
     内容は事前のニュースどおりの内容なのだが1つだけ変化があった。

     「井上コーチ」の存在だ。
     会見中 なんども学生の口から井上コーチの名が挙がった。

     絶対的権力を持つ内田監督の下でコーチとして仕える社会人の
     井上コーチは学生よりもっと内田監督には逆らえない立場だろう。

     学生は高校のころから育ててくれた井上コーチを信頼していたという。
     井上コーチも能力の高い学生を可愛がっていたことだろう。

     普通であればコーチは監督の意を学生にはをやさしく学生を
     守る立場で指示をだすのだろうが今回は常務理事という
     強権になびいてしまった。「潰せ」「相手がケガしたしたらこっちが有利」
     と指示して悲劇は起こった。

     当然 コーチも責められるだろう。しかし日本の中間管理職の
     悲哀も感じられる。それだけに一層 内田監督の責任は
     厳しく追及されなければならない。直接の指示は内田監督なのだ。
     監督辞任だけで終わるなら前途有為の3人の若者たちの
     悲劇で終わる。犠牲はあまりにも大きい。
     一番の責任者がヌクヌク生きていける社会は許されない。
    
     アメフトというスポーツのためにも、日大のためにも人事を一新して
     新しい方向性が求められるのではないか。