吉田修一「愛に乱暴」を読む。
愛は乱暴・愛の乱暴・愛と乱暴など考えられるが
何故「愛に乱暴」というタイトルなのかなあ。分からなかったなあ。
こどものいない夫婦と夫の愛人、そして姑。
このどこにでもある人間模様の女性たちの気持ちと男のだらしなさ。
十分に描かれていると思うがどうだろう。
流産した女性と結婚した夫。実家の離れで住むのだが妻は姑にも
しっかり務めるしっかりものなのだが優柔不断のやさしい夫が
愛人をつくり子供を孕ませて妻に離婚をせまる。
妻は理不尽と離婚を拒否しつづけるのだが精神的には苦悩する。
男の気持ち、女たちの気持ち納得しながら読み続けられる。
あーそうなんだー。自分もそうだよなあ。みたいな。