司馬遼太郎は大好きな作家のひとりである。
史料を丹念にとらえて書いていることが作品から
読み取れるところが好きなところである。
図書館にいったらいままでなかったのに寄付でもされたのか
「新史太閤記」が目に入ってついつい手に取り借りてしまった。
太閤記である。ガキのころから耳にしている話である。
借りてから後悔したが借りた以上は読むしかない。
図書館のいいところは借りたら返却日までに読まなければ
という強迫観念にとらわれることである。
「新史」というから新史とはなにかを考えながら読んだのだが
結局は分からなかった。
信長、秀吉という天才の共鳴と対比がはっきり見えるのが
新史なのかなとも思うが・・・
有名な秀吉の辞世の句をまた再確認したのがいい。
「露と置き 露と消えぬる わが身かな
浪華のことは夢のまた夢」
前編・後編 併せて800頁あまりすいすい読めた。