東京に住むしんちゃんの兄から電話があった。
「・・・・・・・じつは・・・・・・・きのう・・・・・・・・・・・・・・・・・しんちゃんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くもまっかしゅっけつで……………………しんだ・・・・・・・・・・・・ですよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今年も賀状がとどいていた。
一言 「70歳になりました。」
人生の区切りをひとつ超えてホットしてたのかもしれない。
戦後まもないころは親戚のつきあいは多かった。
しんちゃんはいとこのなかでも目がくりっとして愛嬌が一番あって愛された。
4,5年前
函館に住んでいたしんちゃんのお母さんの葬式で久しぶりに会った。
ああやさしさは変わっていないなあと感じたものだ。
自分より若いしんちゃんがぽっくり亡くなった。
ぽっくりなくなるのはいい人の特権なのかと何人かの顔を思いうかべた。
自分の死に方はどうなるのだろうと思った。
悲しみはこれからじわーとにじみでてくるのだろう。いまはただ残念。