<思うこと>㊲ 忘却

 同級生が恩師を訪ねて会津まで行った。
      感激して帰ってきた。生徒は73才。恩師は81才なのだ。
      
      50年以上前のことにお互い頭をめぐらし楽しい時間を過ごしたという。すばらしいことだ。
      帰ってきてお土産とお土産話を持ってきてくれた。 持つべきものは同級生だ。

      自分も50年以上前の話に耳を傾け、50年以上前の出来事に思いを馳せてみた。

      自分には「そうだったね」と思えることはほとんどなかった。
      忘れたというより初めて聞くようなことのほうが多かった。

      なにしろ高校時代に自分も恩師に恩師の自宅で英語を教えていただいた。
      自分の思い出は教えをいただいたことは覚えているのだが
      ただただ眠くて、眠くて居眠りを堪える苦痛と居眠りしたことのみが
      強烈な思い出としてある。  本当に失礼な生徒だったのだろう。
      恩師は自分の名前は憶えていてくれたらしい。ありがたいことである。

      あの時にちゃんと勉強してたらもっとましな人生を送れたかもしれない。
                       こころしてこれからの人生を送ることにしよう。