池井戸潤「銀行仕置人」を読む。


   映画化で人気の池井戸潤
     いたって読み易い。
   「銀行仕置人」
     大手銀行の営業3部の辣腕次長の「黒部」は銀行内の派閥や
     派閥頂点に立つ立花常務と関係の深い取引先にまつわる黒い関係に
     巻き込まれ500億の融資の焦げ付きを出し、責任を取らされる形で
     人事部付の座敷牢のような閑職に押しやられる。
     英人事部長はそんな中で銀行の不正に心痛めて黒部に悪の証拠を
     つかんで不正をたださせようとする。黒部は立花常務と取引先の
     阿木社長と闇金融の山本社長らの悪の関係を追い詰めていく。
     二人の殺人事件に遭遇しながらも最後は営業2部次長に返り咲く話。

     銀行特有の人事や長年の取引先への手のひら返しなど織り交ぜながら
     読み易く展開していく本だ。
☆☆☆
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