荻原浩「ストロベリーライフ」を読む。


   荻原浩さんは1956年生まれの直木賞作家。
   人への優しさが溢れる作家で重松清作品と同じ流れではないかと思う。
   文章も同じように読み易い。
   「ストロベリーライフ」
     農家の長男に生まれた「恵介」が農家を嫌って広告業界に勤めるが
     デザイン事務所を設立して独立する。手タレの奥さんと5歳の子供がいる。
     イチゴ農家をやっていた父が脳梗塞で倒れる。やむなく帰ってイチゴ栽培
     を手伝うのだがイチゴ栽培の奥の深さや難しさ、生き物を扱う楽しさ、
     父親の大きさなどを感じるようになってデザイナーの仕事と両立
     させながら新しい、素人の発想でイチゴ栽培をはじめようとする。
     当然二重生活で夫婦関係も危機に陥るのだが・・・・・・・・。
     ネットでの販売と富士山を見ながらのいちご狩り農園に挑戦する。
     イチゴ農園開園日に来ないかもと心配してた妻と子供が駆けつける。
     めでたしめでたしだ。
            読み易い。中流社会の普通の親子・姉弟・夫婦関係がやさしく描かれる。
☆☆☆☆
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