伊藤たかみ「秋田さんの卵」を読む。


    伊藤たかみという作家は頭がいいのだろうと推察する。
    この作品は2編の小編が載っている。
    「ボギー、愛しているか」と「秋田さんの卵」
    どちらかというと「ボギー、愛しているか」のほうが好きだ。
    「ボギー、愛しているか」
      登場人物は飯島(結婚してる)加藤(離婚作家)保木(中学で死亡)
      3人は友達だった。飯島は妻を愛してるのだがいつからか帰宅困難に
      なって加藤のところに入り浸っている。かって保木はデブの女の子を
      好きになって仲間がどんなに言ってもその女の子が好きで好きで
      たまらない。結局愛を貫いたまま死んでしまった。
      飯島と加藤は愛とはなにか、女とはなにかと悶々として昔保木と3人で
      行きたかった売春島と呼ばれた島に飯島と加藤は愛をさがしに渡る話。
    「秋田さんの卵」
      秋田さんは一人部屋の死にそうな人の付き添い人。
      退屈で暇な入院患者たちが秋田さんの噂話をしてバカ話をして
      気を紛らわす話。卵は秋田さんが卵をもらってきて食べる挿話。
                                   ☆☆☆
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