朝倉かすみ「夏目家順路」を読む。


  作家 朝倉かすみさんは北海道小樽の出身という。58歳らしい。
  たまたま図書館で手に取ったら北海道の作家だった。
     昭和の色濃い本であり、主人公がなくなったのが74歳だ。
  「夏目家順路」
   夏目清茂は家をでてブリキ職人の丁稚に入り仕事をおぼえて独り立ち。
   後妻にはいった母は父の死とともに他家に嫁いでいく。
   仕事は順調にいって 
   結婚してふたりの子供をもうけるが妻は好きな人ができたといって
   出ていく。包丁で妻を殺そうとするが娘に止められる。
   娘素子はいい人に嫁ぎ、息子も嫁をもらって子供もできて
   普通に暮らしている。素子は母をひどい女と思っていたのだが
   自分も好きな男ができてどうしようもない気持ちのまま作家と浮気をする。
   そんな浮気してる時に弟から父の死を知らされる。
   葬式には寡婦となった母も参列する。見知らぬ人たちが参列した。
   学校に行きたがらない子供たちの面倒を見た父、野球チームを
   つくって面倒をみた父、飲み屋のママにちょっと想いを寄せつつ
   そこで酒を浴びて倒れた父。葬式にそれぞれが感慨にふける。
                                           ☆☆
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