石田衣良「水を抱く」を読む。

  石田衣良作品は結構読んでいる。
  筆足早い作家らしくて図書館にはたくさんある。
  なにを読んでいいか分からなくなる時 手にすることが多い。

  「水を抱く」 主人公は医療器具営業マンの「俊也」となぞの女「ナギ」。
  ネットで知り合ったふたりだが俊也はナギの奔放に見える行動に翻弄
  されつつ手と口の性技巧もあり離れられない関係になる。

  会社から大病院からの受注を指示され院長にとりつくのだが院長は
  特異な性癖で受注のためのコンペ参加の代償としてナギを要求する。
  ナギとの写真などを会社にばらまくなどの脅迫もあり窮地に堕ちた
  俊也は要求を呑み、ナギは院長と関係するのだが引き換えに
  俊也との別れを決断する。コンペの朝警察から電話でナギが事件に・・。

  ナギの不可解な行動は東日本大震災で夫と浮気の相手との二人を
  死なせてしまった罪を忘れるためであり浮気の相手の妻が脅迫者だった。
  俊也はコンペよりもナギを選んで病院に向かう。

  本の7割ぐらいは強烈なふたりの性の関係だ。ドキドキの本だ。
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