故郷でのハプニング。

         江差の姥神さんのお祭りが終わった。
    お盆の先祖の墓参りも済ませた。
       あとは冬への準備すれば1年が終わる。今年もそうして終わりそうだ。

    帰省すると思わぬ出来事もある。
      お祭りの準備として神様の通り道に塩で道をつける。
      近所の幼馴染が見ていた。彼女は同級生のTちゃんである。

      「友達の墓参りをしたいので車で寺まで連れて行ってほしい。」
      「いいよ。」と言わないわけにはいかない。幼馴染だ。
      よく聞いたら友の墓とは28歳でなくなくなり今は町に誰も残って
      いなくてお参りする人もいない同期の女の子のお墓であった。

      小さな町だ。名前もきれいな顔の思い出も勿論ある。 
      「車で待ってる。」 「いやあんたも行くのよ。!」

      高校生以来会っていなかったから56年ぶりでお墓で対面した。
      手を合わせながら昔に思いを馳せた。

        Tちゃんは何年もお墓の掃除をしお盆にはお参りしてるという。 
      Tちゃんがこんなにいい子だとは知らなかった。  ごめん。