殺人者の手記出版は必要か。

  神奈川相模原の障がい者施設「津久井やまゆり園」事件。

    悲惨な事件から2年たったが殺人犯植松被告の手記が出版されたという。
    「創出版篠田編集長」が70回に及ぶ手紙や面会で得たものだという。

    出版理由が「被告の主張をどう否定するか社会が問われている」からという。

    施設の46人を殺傷した被告の行為は
             どんなことがあろうと断罪されなければならない。
    被告が自分の行為を正当化しているのに被告の考えを社会に
    拡散・宣伝するのに出版社と言えども手を貸していいのだろうか。
    
    センセーショナル事件だっただけに手記を出版したら売れるという
    出版者根性も時と場合によるのではないか。
    遺族の方々は置き去りにされていないか。
    人間の命の大切さが二の次にされていないか。

    誤った生きることを否定する「論理」が少しでも拡散するとしたら
    と思うと恐ろしいことだ。真似た事件は起こりやすいものだ。
    
    事件が2年たち今すべきことは亡くなられた方の冥福を祈り
    命を大切にしない考えが社会にはびこらないよう監視することだ。
                そう思うがどうだろう。