荻原浩の作品は結構読んだ。
作品は明か暗かでわけると明の作品が多いのではないか。
こころ暖かくなる作品が多いから読後感が爽やかになる。
「僕たちの戦争」
太平洋末期航空兵になろうと練習機にのった大庭吾一。
現代の若者健太がサーフボードにのって海にでる。
千葉の海で練習機は墜落しボーダーは不思議な自然現象にあう。
そこでふたりはいれかわるという設定だ。
吾一は現代にとまどい。
健太は戦争末期に生きて特攻隊に入隊させられる。
歴史を知る健太。未来に生きる吾一。
現代の若者が戦争時代をいきるということ。
戦争時代の社会に染まった若者が50年後の時代に生きる苦悩。
交互に若者の様子が描かれて面白い。
最後は健太は人間魚雷にのって敵艦へ。
吾一は過去に戻るべくサーフにのって海へ。