池永陽の「占い屋重四郎江戸手控え」を読む。
池永陽の5冊目だ。
時代ものでパターンは同じだ。
単純に主人公が瓦版の書き手から
占い師で糊口をしのぐ剣の上手な浪人に変わっただけだ。
その中の1篇。
「老剣客の恋」というのがある。
道場のひとり娘にふたりの高弟が恋をする。
道場主はふたりを立ち会わせ勝ったほうに娘と道場をゆずることにする。
立ち合いのとき負けたほうは右手が使えないケガをする。
30年後もう一度立ち会って道場と女ををもらう約束して姿を消す。
そして30年後。
ふたりは占い師の浪人の立ちのあいで決闘を。
右手を使えないあいては拳銃をもって対戦する。
やっと結婚できると思ったのに
女は長い結婚生活でこころは夫のもとに。
そんな話だ。