赤神諒『友よ』を読む。

赤神諒作品。タイトルが現代ものかと思ったらやっぱり赤神諒作品は時代物。

戦国時代の長宗我部元親の四国平定と後継者で文武両道で人柄もよく「友」を作ることと川が大好きな長子長宗我部信親の恋と友情の物語。400頁とちょっと長編。

『友よ』

土佐を起点に長宗我部元親は妻のため子供のために四国平定を目指す。長子信親は体力も優れ文武両道の期待の後継者であり誰かれと友として仲間を集い「信親衆」を率い、初陣では散々な目にあうのだが最後まで戦った敵を敬い、敵をも友と感じる男だ。「身内は血が繋がりがなくては作れないが友ならいつでも誰とでも例え敵でもその気になれば友になれる。」を信条にまた川を愛し川で人生を感じる武士だった。

四国平定がなったと思ったら信長が明智に殺され、明智との付き合いがあった長宗我部は家康に頼るのだが家康も小牧の戦で秀吉に負ける。なんとか羽柴秀長指揮の秀吉に攻められるのだがなんとか土佐だけは安堵してもらうが。秀吉の九州征伐に先陣として信勝は出陣するのだが愚かなリーダーのために島津勢に最後まで友を大切にした結果・・・。

(川が好きで平安になったら日本中の川を見たいと言っていた信親は友らとともに散る)

☆☆☆