知念実希人『あなたのための誘拐』を読む。

知念作品。相変わらず知念作品はサスペンスとどんでん返しというか最後まで読まないとどうなってるのか分からない。それが魅力で知念作品は読まれるのだろう。400頁の長編だが面白い。

『あなたのための誘拐』

上原真悟は警視庁の特殊班に配属の刑事。中学生が誘拐されるという事件に携わった。

ゲームマスターという犯人にゲーム感覚で踊らされ身代金を指定の場所に13秒遅かったというだけで誘拐された少女は遺体で発見された。身も心を傷ついた真悟は刑事を辞職して一人で犯人を捕まえようとするのだが・・・。犯人と思われる人にたどりつくのだがその犯人は証拠をたくさん残しながら自殺してしまう。その後ゲームマスターを名乗る人から連絡が・・。死んだと思っていたゲームマスターと思われる犯人がまたしても真悟を愚弄する。犯人は真悟とのゲームに勝って人質の中学生を殺害する。離婚したった一人の溺愛の娘とも疎遠になり同じ刑事の女性楓に気持ちを癒されるのだが楓もまた犯人にたどり着く直前で殺される。溺愛の娘優衣を人質に真悟のかって逮捕した犯人は廃墟の対決で高所から落ちて死んだ。これで終わりかと思ったら。真悟はガンを患い残り少ない人生を犯人を殺害することを生きがいとしていた。これですべてが終わりと思っていたらなんとまたゲームマスターを名乗る人から連絡が・・・・・・。

(実は娘優衣は父真悟が大好きで落ち込んでいる父を見たくなかった。刑事として溌剌と犯人を追う父が大好きだった。それで娘の優衣が・・・。仰天の結末が・・。)

☆☆☆