宮ノ川顕『おとうとの木』を読む。

宮ノ川作品。「化身」に続いて2作目を読む。1作だけ読んで評価するのは自分には合わないので必ず2作は読む。今回は死者が木に魂が移り人に移り乳児に死んだ弟と兄が会話する話。最近の道内の幼児遺棄

『おとうとの木』

母は優しかったが小さい頃から父にいじめられ育った夫は誰もいなくなった実家を取り壊してアパートから出て家を建てることした。妻に二人目の子ができるということもあった。実家の雑草刈にいって庭のクヌギの木で子供にクワガタでもと木に傷をつけたのだが残念ながら獲れなかった。しかしクヌギの木が話かけてきた。乳児のころに亡くなった弟アキオだという。兄に話しかけるのを楽しみにしているようで兄は通う。

設計図はクヌギの木を切る計画で進めていた。身ごもの妻に弟との話を言うわけにもいかず設計図の変更に苦心する。そのうちに身体の変調が。弟の魂が兄の血液の中に入り込んだらしい。次男が生まれるとアキオは兄から出て次男に入り込もうとするがなんとかそれを阻止するうちに兄は変死してしまう・・・・・・。

実は弟は兄が小さい頃乳母車に乗っていて泣き出した。傍にいたはずの母は眠っていた。兄は泣く弟をあやす仕方も知らずに弟の口鼻を泣かないように押さえたらしい。

父母は真実を語らずに父は苦悶して酒に走り、母は兄の将来を思って弟が亡くなったのは自分のせいと兄に優しくした・・・・。

(最近道内で10代の妻と35歳の夫がパチンコに小さな子たちを残して14時間も留守にして次男が死亡した。保護者ふたりが逮捕された事件があった。もしかしたら・)

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