愛川晶『ヘルたん』を読む。

愛川作品。落語をテーマにした3冊ほどは読んだのだが表紙が若者向きの軽いものだったから珍しさもあって借りてきた。でも残念ながら確かに若者のヘルパーの仕事と恋愛の話なのだが本の構成や文章は同じであった。変化を求めたのとは違ってた。

『ヘルたん』(ヘルパー探偵とマドンナの帰還)

イケメンの自信のない若者神原が名探偵(成瀬)だった家に家賃をタダで住んで探偵の助手?と訪問介護のヘルパーになる。神原には好きな子がいた。葉月というポジティブな女の子だがその子もヘルパーをやってたのだが神原はなかなかどこにいるか掴めない。

元浅草で人気芸者だったがアルツハイマーのタケ子さんやリュウマチを患ってて介護2の元太鼓持ちだった磯貝さんや脳梗塞を患って半身まひがある元銀行員で落ちぶれてアパートに一人住まいの中村さんを介護するヘルパーが神原君の仕事である。そんな仕事のなかで認知症の相手をする間に聞いた話を繋ぎ合わせて名探偵と神原とで推理していったら好きな女の子の境遇が明らかになる。そんな話。

認知症の老人からの話を元にしているから若者らしい明るさがないのはしょうがないが表紙からするとどうだろう。若者も介護で頑張る姿はいいのだが・・・・。)

☆☆

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