瀬名秀明『月と太陽』を読む。

瀬名秀明作品。初めて読む作家。東北大学薬学部卒のSF作家・ホラー作家という。

53歳で協会の会長だともいう。5編からなる短編の収録なのだがかなり難解というか苦労して読んだ。

月と太陽

「ホリディズ」は作家がアメリカに渡って飛行機免許の講習を受ける話。指導するのは父が定期便の操縦士だったが自由に空を飛べる小型機の操縦士になれと言われた男。

「真夜中の通過」(ミッドナイトパス)は仙台の大学で小さな衛星を打ち上げた。

わずかな日数稼働しただけでトラブルがなんとか交代しながらコマンドを送り続ける話

「未来からの声」はタイムマシンの話。ひとりの学生を指定して未来からの送信と思われるものがあった。教授たちはなんとか解析しようと・・・。

「絆」は結合双生児の話。女優遥香が結婚してアフリカの街で子供を産んだ。結合双生児だった。手術して一人ずつにしたほうがいいとかいろいろあったが遥香は愛情を注ぎ

絆のようなものを感じた。大きくなって双生児はふたりのままで生きていくことが普通になった。

「瞬きより速く」はデータサイエンスとかコンピューターサイエンスの発達して否応なく監視される社会になる。それがサイコパスとかそんな人・器具があふれる社会になった話。

(ドローンが発達して静止したドローンを大量に空に浮かんで災害や行動監視ができる世界。そんな社会がくるのかも・・。いや来てるのかもしれない。考えさせる。)

☆☆

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