秋山香乃『密偵』を読む

秋山香乃作品。今回の秋山作品は幕末の動乱が過ぎ明治政府ができた後民衆の生活が困窮した結果民権派と言われる勢力が政府打倒に動き出したのだ。北海道の空知と樺戸に集治監があり民権運動家や殺人犯などの罪人を収監していた。そこに政府側から民権派動向を探るため密偵が放たれた。狙いは明治政府ができた元になった孝明天皇の暗殺の噂である。

密偵

幕末時斎藤一だったのが警部となり改名して藤田と言う名で密偵の元締めをやっていた。桐生は囚人として、菊地一郎は看守として、そのほか数人が送り込まれた。

過酷な地で生死をかけて密偵としての仕事をするのだが桐生はいろいろな人の聞き込みから確かに孝明天皇は暗殺されたと確信しそれは童歌に謳われる「かごめ・かごめ」にヒントがあると解きあかし血判書の存在をつきとめ京の等持院に隠されてると。

やっと見つけて時の重鎮山県に届けたのだが・・・・。孝明天皇の遺髪を調べてヒ素で殺されたという判定をやってみるのだが・・・・・・・・・・。

(とにかく密偵という役目がらかいろんなこと・いろんな人が錯綜して読みにくいことこの上ない。450頁余なのだが読むのに時間がかかった。)

☆☆

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