#幸田真音『大暴落 ガラ』を読む。

幸田真音作品。初めて読む作家。いろんな公職や民間の役員を務めながらも米国でのディーラーの経験を生かした小説家という。1951年生まれ。

現在のコロナ禍のような災害が起きている状況と総裁選が行われている状況に似た状況の小説。教授から転身して女性総理大臣になった女性が危機管理内閣として大雨による東京災害と国債の暴落という状況に立ち向かう話。

『大暴落 ガラ』(証券業界用語で大暴落のことをガラというらしい)

保守党の大御所の前首相から引き継いで総理大臣になった三崎皓子は組閣からベテラン議員の抵抗をうけて混乱、それでもなんとか組閣すると台風と大雨で東京の河川が氾濫して東京が水浸しになる危機。それに加えてマイナス金利政策のつけで日本の信頼が崩れて国債が暴落の危機。家族に精神的に助けられながら親友やかっての人生の師に助けられてこれらの危機を乗り越える話。

(現在の日本の状況ににていて興味深く読めた。)

☆☆☆

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