高橋三千綱作品。芥川賞作家高橋三千綱の亡くなった後で本を手にした3冊目。
30年程前の作品で女性雑誌に掲載された小説という。企業小説プラス愛のような。
『雪のドレス』
大企業の課長慎二は一児の父であり美人で能力の高いOLを妻に持つ。
妻とは妻の理由もなき離婚話があり妻は九州に子供を連れて転勤するという。
仕事は順調だったのに突然金沢支店への転勤の辞令が。広報の仕事での失敗といわれてたが実際は社内派閥の一方からの結婚前に付き合っていた社内女性絡みらしい。金沢を満喫しているところに美人の部下の由美が金沢にきて誘惑される。恋に落ちたところに由美は今度は突然慎二の前から姿を消す。噂では会社の会長の孫娘であり米国経由で南極に行きたいと言っていたという。慎二はチリの最南端まで会いに行く・・・・。
(社内でも外でもモテモテの慎二だが妻は結婚前の男が忘れられなくて離婚をいわれ
子供と過去の恋愛に悩む慎二であった。濃厚な場面が抑えられた作品。)
☆☆☆