#高橋三千綱『不良と呼ばれた夏』を読む

高橋三千綱作品。前作の「あの人が来る夏」は刺激が強かったがこの本は高校時代に野球部に入ってもてた男女の経験がある人には懐かしく読めるかもしれない。

『不良と呼ばれた夏』

中学生でジュニアの野球でならした章。父が突然蒸発して母が総菜屋で育ててる。

都立の高校に入って野球部を山田君と創部。エースとして甲子園をめざす話なのだが章はめっぽうもてる。24歳のOLとドライな深い関係の仲。下級生の女の子やライバル校の美人からも声をかけられるが章は絶えず冷めた考えでつきあうような男。

高校生の部活での男女関係や先生を男女関係をみる章の視線や若者にみられがちな暴力などがちりばめられた本。

(印象的なのは章の「青春とはセックスだ!」「男は愛なんて七面倒なことはいらない」)

☆☆☆

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