高橋三千綱『あの人が来る夜』を読む。

高橋三千綱作品。先日食道がんなどで亡くなられて図書館でもコーナー設置されてた。

「9月の空」で芥川賞を受けた作家という。豊中市出身の作家で73歳。

『あの人が来る夜』小説宝石に掲載された短編を「あの人・・」として収録の作品。

小タイトル自体が「凌辱」「麗姿」「秘部」「乳首」・・・などなどで強烈。

主に弁護士に事件や事情を聴かれて事実を詳細に語るという形で男と女のありようを語るという構成ですすめられる。

最後の「逃亡ヶ碕」では銀行の部長に甘い言葉で融資を受けた結果、会社の倒産の憂き目をみた男が自宅前で待ち伏せて刺し殺そうとして失敗して小さな女の子を拉致して逃亡する。かって泊まった宿で女の子は実は部長の前妻の娘で父を嫌っている子だった。

自動車事故に見せかけて次の朝自殺して保険金で離縁した家族を救うという話。

宿では若い娘と・・・・・・・・。

(初めて読む作家でこんな本を書く作家かと。「九月の空」を読んでみようと思う。)

☆☆☆

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