乾ルカ作品。北海道の作家で「ばくりや」というタイトルが北海道の方言のようでタイトルに惹かれて本を手にした。「ばくりや」という性格や能力など嫌な能力を交換してやるという店にいって交換してもらうという話。「ばくる」とは交換するという方言。
『ばくりや』
女性に異常に好かれてしまう性格に嫌気がさして店に行ったら刃物研ぎにすぐれた能力と交換して刃物研ぎ屋になった男の話。
雨男と言われるほどの異常に雨に会う男が大食いの能力と交換してしまう話。
勤めるとその会社が必ず倒産してしまうという経験を持つ男が動物に異常に好かれる能力と交換して動物園に勤める話。
プロ野球でドラフト1位で入団したのに球のスピードだけで戦力外になった男がアイスをしゃぶる技術と交換した話。スピードを得たアイドルはそれで売り出したが・。
子供の頃から泣き虫で社会にでても一緒の性格と情もなくばりばりの働き虫と交換した男の話。
間の悪いことばっかりの女が「ばくりや」を訪れて交換してもらおうと店に行くと休みで留守番の女に間の悪さはあなただけではないと諭される話。
豊満な部下の女に思いっきり好かれて会社をやめようと「ばくりや」に行ったらすぐ交換された話。「ばくりや」の受付と。
7編の「ばくりや」での性格・能力などの交換をした短編集。
（結局はなにをしてもいいことと悪い事がある。ほとんどは自分の気持ち次第。）
☆☆☆
