#重松清『どんまい』を読む。

重松清作品。やっぱり重松作品は人への優しさがいっぱい。泣かせる歌手という歌手がいるけれど重松作品も必ず泣かせる箇所がある。歳で涙腺が弱くなってるから泣いちゃうなあ。今回は草野球にいろんな選手が参加する話でいろんな人間模様が描かれる。

『どんまい』

中学生の香織という娘がいる洋子は離婚して子供のころ好きだった野球をやりたくて一念発起して団地の草野球チームに入団する。カントクは天蓋孤独のなかで野球は好きでカープが好きで平和の象徴としての野球に生きがいを見つけた広島カープに思いを寄せたチームだ。天才といわれプロ野球で花形の活躍している吉岡の高校時代の女房役キャッチャーをやった奨大が大学時代も報われずに草野球に入ってくる。

その他単身赴任や老父母を抱えて介護しながらの選手や不動産会社のドラ息子など多彩なメンバーで野球に命をかける。なかでも洋子香織親子は女性というハンデを乗り越えて離婚というハンデを乗り越えて力強く生きていく話だ。

(野球は下手でもうまくてもいい人ばかりが野球というゲームを中心に集まる世界。重松作品のいい人の集まり、善意しかない世界はいいなあ。そう思って生きたい。)

☆☆☆

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