村山由佳作品。「花酔い」に続いて読むのは2作目。直木賞作家。57歳。
『燃える夜』
帆奈美は雑誌の副編集長を夫を持ち、子供はいないがラジオの番組をライフ・スタイリストとして活躍し有名女優のスタイリストとして女性誌に一文も寄せる万能の女性。
夫が若い女性と関係を持ち妊娠させてしまう。夫は浮気相手に責任をとりたいと。ずっと夫を立ててきたのに上から目線で耐えられなかったから浮気したということを言われてショックを受ける。そんな時女優についてロンドンに仕事でいく。そんな時カメラマンの澤田という男と一緒に。澤田は同級生でずっと帆奈美が好きだったと告白。子供のころとは違い逞しくなった澤田と関係を持つ。女性関係の噂の多い澤田だが・・・・。
責任をとらねばと言っていた夫はロンドンから帰ると一転泣き言を・・・。
帆奈美はもう夫を振り向くことなく澤田の下へ・・。
(男のいざとなった時の弱さ・情けなさ。自立できる女性の強さが描かれる。)
☆☆☆