中村文則『銃』を読む。

中村文則作品。芥川賞作家だから結構難しい本が多いので大丈夫かと思ったがこの本は面白い。

『銃』

雨の日のぶらぶら歩いている時に雨宿りした橋の下で死体を見つけて側に落ちていた銃を手にしてしまう。銃に魅せられた男のこころ模様が描かれる。銃を持つと試射をしてみたくなり撃ってみたくなるそんな心模様だ。

殺す武器である銃によって強くなったり警官の立ち寄りで緊張したりするのだが一度は銃を捨てようと決めるのだが電車に乗っていて隣に座った男の匂いや言動に気分をこわしてついに男に銃をむけて殺してしまう・・・。

アメリカの銃社会についつい思いを馳せてしまう。誰もが銃を持ったらこの主人公のような心模様になるのだろう。)

☆☆☆☆

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