町屋良平『ふたりでちょうど200%』を読む。

町屋良平作品。これで3作目を読むが若者がよんだらもっと共感をえるのではと思える本。「カタストロフ」「このパーティ気質がトウトイ」「ホモ・ソーシャルクラッカーを鳴らせ」「死亡のメソッド」の目次になってるがいずれも菅と鳥井と異なる性格・能力が陰に陽に同調しつつ反発しつつ社会に適応していく話?。

『ふたりでちょうど200%』

たまたま出版社に新入社員となったら小学校が一緒で子供向きバスケットボールで奇跡的プレイをした仲であり海水浴でも溺れた方を助けた仲であった。会社では茫洋としていながら人に好かれ成績もいいがドジも多い菅。美男だが冷静で面倒見もいいが成績があがらない鳥井。会社の部活でふたりはバドミントンをやりダブルスを組んでいるのだが自由気ままに走りまわる菅。鳥井も頑張りたいのだが頑張らないほうが勝ち星が多いという関係。そんなふたりはバンドでも演劇でも対立しつつ補いながら生きていく。

(人は誰しもお互いに認め合い補い合いながら生きていく関係にあって丁度いいという話なのかなと思わせるが・・。人間とはそんなものだろうなあ。)

☆☆☆

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