#高橋弘希『朝顔の日』を読む。

高橋弘希著。立教大卒・十和田市出身・41歳。「送り火」で芥川賞受賞。

ロックバンドを組んで作詞やボーカルなども。

芥川賞受賞作家の本は120頁から150頁位だから2日ぐらいで読めるのがいい。

朝顔の日』

戦中時代に結婚した妻がその時代に流行した結核に罹る。夫凛太は幸い父が商売に当たって父の会社に入って時間が取れたので毎日のように病院に通い妻に献身的な看病をする話。病院の様子や妻の病状や患者たちの様子が克明に延々と綴られる。

妻は肺に空気を入れる手術をするが芳しくなく、胸郭成形術の手術を医者に勧められて凛太は苦悩するのだが妻は手術はしないと・・・・・・・。

(41歳の作家と思えない戦中時代の結核病院の延々と暗い描写の中でいろいろな花々が生を感じさせる本)

☆☆☆

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