#鹿嶋田真希『女の庭』を読む。

鹿嶋田真希著。1976年東京生まれ。仏文科を卒業。芥川賞受賞ほか数々の賞受賞の英才と称されるという。この本を読むとなぜか今問題の性差について考えさせられた。

『女の庭』「嫁入り前」と2編が収録されている。女性の繊細な機微が描かれる。

普通の・普通に夫に愛される主婦なのだが子供がいない。井戸端会議などの主婦の会話に参加するのだが微妙に違和感を感じる。隣に外国人の女性が越してくる。時々彼が訪ねてくる家だ。外人という注目される女性に自分の違和感との同じ感覚があるのではと興味をもつ話。同じ女性のなかでも子供がいないというだけでもつ疎外感・・・。

「嫁入り前」は年頃の姉妹と母という同じ女性同士での人それぞれが持つ個性とか母親とはとか男との違いや男との関係が描かれる。

物言わぬ姉・積極的に発言する妹。ふたりの様子を見ながら新しいことをしようとする母、日本的な古風さも持つ母。姉妹と関係をもつ男。気にしない姉・気にする妹。

(うーん。あっているのか不明。本もよく分からないが女性はよく分からない。)

☆☆☆

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