#梶よう子『墨の香』を読む。

梶よう子作品。東京生まれで15年には直木賞候補になった時代小説作家。

北斎まんだら」につづいて2冊目の読破だ。

『墨の香』

代々祐筆の家に生まれた雪江と新之丞の姉と弟。新之丞は祐筆としてお城勤めだが娘たちが出待するほどのいい男。雪江は理由のはっきりしない出戻りなのだが三筆と称せられる巻菱湖に弟子入りして師匠にかわいがられ書家でもあるので自宅で書の指南所をやることに。良家の娘たちを指導するのだが・・。指導する娘たちの家柄などの確執やかっての兄弟子たちとの確執やかっての夫への想いなどが描かれる。最後は出戻りの原因は夫が重要な役目で理由は明かせなかっただけだった。最後はめでたしめでたし。

(書道の話なのでやさしく描かれる。かっては活発な女性が結婚以来しとやかに・・)

☆☆☆

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