鳥飼否宇作品。初めて読む作家。1960年・福岡県生まれという。
ミステリーを描いたものが多いようだ。シャールック・ホームズとワトソンもどき
の二人の男女がある集落を訪れてそこで起こった事件を推理するという話。
題名は竹が中が空白になっていることから付けられたらしい。
『中空』
植物写真家の猫田と大学時代の先輩の鳶山が鹿児島の集落を何十年に一度という
竹の開花が見られると行商の旅庵から話を聞いて集落に向かう。見事な竹の花景色
なのだがその集落は実は中国の宋の時代に新しい生活を求めて移り住み、「荘子」の
教えの生き方を実践して代々竹を生業に生きてきた人たちであり荘家を宗家と
して8家族12人で守ってきた集落だが滞在中に3人が死亡する。殺人なのか
自殺なのか事故なのか猫田が推理するのだが・・・・・・・・・・。
(ちょっとややこしい人間関係。荘子の思想もちょと難解だが・・・・)
☆☆☆