東野圭吾『人魚の眠る家』を読む。

東野圭吾作品。さすがに東野作品。脳死・臓器移植・死とは・母と子の関係など

ぐいぐいくる。飽きさせない。

人魚の眠る家

娘が突然プールで祖母が付き添っていたのだが従妹の指輪を取ろうとして排水溝に

吸い寄せられて助けられた時は脳死状態に。母薫子は夫とは別居状態にあったが

医者に脳死状態と告げられ一時は夫婦で法廷脳死で臓器移植を考えるのだが

その時娘がちょっと動いた気がして母は生きていると信じて介護を続ける。

身体的成長をつづける娘に夫の会社の最新技術で手足を動かしたり、顎・頬を

動かしたりして毎日声かけをして生かし続けるのだが・・・・・。

脳死状態の瑞穂の弟が学校で友達たちに気持ち悪がられついに母に「お姉ちゃんが

生きてるなんて嘘でしょ!ママが生きてることにしてるだけでしょ!」

3年たってある夜。瑞穂は母の枕元にたつ姿を見せて死へ旅立つ。

(死はなにをもって死とするのか。母の愛情が脳死に立ち向かう話だ。)

☆☆☆☆

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