梶よう子『北斎まんだら』を読む。

梶よう子作品。梶さんの作品は初めて。フリーランスから作家に転身とあるが

よく分からない。数々の賞も受賞して時代物の作品が多いようだ。

直木賞の候補にもなったとある。

北斎まんだら』

70代という北斎のもとに田舎の豪商の惣領息子三九郎が北斎の富岳百景の作品

に魅かれて弟子入りに江戸に出てくる。北斎はお栄という年増の娘と一緒にいる。

娘は応為 という画号をもつ枕絵などを画く絵描きであり北斎の助手もしている。

善次郎という北斎の弟子も出入りしていて善次郎はお栄といい仲でもある。

三九郎・お栄・善次郎が反故の下描きなどで座るところもない北斎の家で

北斎をめぐって絵談義を繰り広げる。北斎の孫という贋作をつくるのが上手な

重太郎という男も登場して色談義も加わって賑やかに展開する。

(浮世絵の作家たちの話だから色・エロがあって面白い。)

☆☆☆

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