角田光代『坂の途中の家』を読む。

角田作品。このところ角田作品に凝っている。曽根崎心中以来だ。この作品も

結婚・妊娠・子育て・嫁姑・母子など女性も男性も読んだらいい。いろいろ考えさせられる。裁判員裁判に参加した女性が自分の身に置き換えてどんどん自分が裁かれて

いる感覚になっていく。特に子育ての大変さを知らない男が読んだほうがいい。

『坂の途中の家』

  ばりばり仕事をしていた女性が年下の男と結婚する。そして子供を産み、

  専業主婦になる。育児に悩みいろいろなことに自信をなくしていく。

  ついには赤ん坊を浴槽に落として死なしてしまう。この事件の裁判員裁判

  補充裁判員として指名されてた山咲里沙子。里紗子もまた子育てに奮闘して

  いた。2歳の文香は泣きあばれ、夫陽一郎にはいい顔する文香。姑に預けて

  裁判に向かうのだがみんな優しいのだが・・・・・・・・・・・・・・・。

  1週間の裁判のなかで里紗子は自分のこととして事件をとらえ進化していく・・。

☆☆☆☆

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