宮部みゆき『天狗風』を読む。

宮部みゆき作品。474頁の長編。霊験お初捕物控(二)の副題がついている。

宮部作品は時代物・現代ものどちらも面白いがこの小説は長い。

『天狗風』霊験お初捕物控(二)

  嫁入り前の美しい娘二人が突然神隠しのように姿を消した。岡っ引きの妹

  お初は霊験がありそれを用いて兄の岡っ引き六蔵の仕事を手伝っていて

  今回もお奉行様に頼まれて与力の息子で算額の道にすすむお初の恋人と

  ともにこの事件を解決する。娘「おあき」は大店の浅井屋の息子に乞われて

  嫁入り直前だったのだが神隠しに遭い、父は自分が殺しましたと自殺してしまう。

  お初と会話ができる猫がでてきて猫の手助けも借りてかって怨念を抱いて

  死んだ女性たちの天狗といわれる霊気に立ち向かってついに女たちを救い出す。

(鉄とか和尚とかすずとかいうおしゃべりする猫が活躍するのが面白い。)

☆☆☆

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