荻原浩『明日の記憶』を読む。

荻原浩作品。怖い本だ。年寄りには読んでいてだんだん憂鬱になり身につまされる。

テレビドラマ化されたというが自分は見ていない。若年性アルツハイマーの本。

荻原作品にしてはシリアスな本だ。

明日の記憶

広告会社の部長をしている40代後半の佐伯が頭痛と不眠で病院にいったら

若年性アルツハイマーと診断される。ひとり娘が妊娠していて結婚式が数か月後。

会社内で病気を知られないようにだんだん薄れゆく記憶をメモによってカバー

しようとするのだがついに会社に知られて資料室という閑職に追いやられる。

以前やってた陶芸で心の安らぎを得ようとするのだが信頼する先生に作品を

作る代金を痴呆のためにだまされる。妻に迷惑をかけられないとひとり介護施設

を探しにでかけ、ついでにかって師事した登り窯の師匠をたずねる・・・・。

(高齢になると日々名前がでてこないとか記憶が飛ぶことがある脅威だ。)

☆☆☆☆

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