赤川次郎「鼠、影を断つ」を読む。

赤川次郎作品はほとんど読んだことがないのだが鼠小僧次郎吉は赤川作品が

生み出したのかと思って1冊手に取ってみた。読みやすさは抜群!一日で読めた。

「鼠、影を断つ」

 盗賊が職業の次郎吉が「甘酒屋」として小太刀の達人の妹小袖と一緒に

 近所になにかあると頼りになる町人として暮らす話なのだ。

 6編の短編が納められている。

 「鼠、火の粉をかぶる」では馴染みの女のところで寝ていると隣が火事に

 なり、率先して火を消すのだが・・。女の旦那というのは悪党だった・・・。

 「鼠、くじを引く」では大店の遊び人が元奥女中を抱けるという籤引きを

  持ってくる話でその女は侍と恋仲だった。事情を知った次郎吉は・・・。

 「鼠、面子をかける」は登場する大名の駕籠かきをする武市と助三郎は

 ライバル同士なのだが助三郎の妹は武市と恋仲なのだが侍と結婚話が・・・。

 「鼠、つきまとわれる」は老女と老侍が切り合いをしている。仇討ちという。

  次郎吉は仲裁するが二人とも歳で腰と足が弱って仇討ちにならないが・・・。

 「鼠、幻をみる」は目の悪い子供たちが鈴を鳴らして歩いている。実は

  貧しい子たちが人買いに。女郎の子もそんな目に。次郎吉は立ち上がる。

 「鼠、妖刀の影を断つ」は浩次という小悪人が死人から刀を盗む。

  刀は妖刀で人を斬りたくなるしろものだった。次郎吉は・・・・・。

☆☆☆

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