伊東潤作品。分かりやすい時代物作品を多数読んできた。
この本は主題は長篠の戦に至る武田氏・家康・秀吉・信長の状況や
準備やの戦術や心の動きなど戦国時代の大戦の様子を描かれている。
歴史でもいろんな本に出てくる「長篠の戦」だが分かりやすく読みやすい。
「天地雷動」
戦国の世。家康は信長に与するかたちで武田家と辛うじて対峙していて
度重なる小競り合いに苦慮していた。信玄が急死して武田家は勝頼を
擁立するのに家内でゴタゴタしていた。信長もまた本願寺勢を抑えるのに
家康を援けることもままならない時期に家康と勝頼が決戦することに。
信長は3000丁の鉄砲の手配という難題に秀吉はクリアして信長の
の武田家への戦略が確定しそれに勝頼は乗せられてしまう。
これが長篠の戦であり勝頼は側近の甘言にのったおかげで多くの信玄が
信頼していた将兵たちを失い大敗を喫してやっと逃げ延びる結果となった。
●日記的に各将の様子が同時進行で描かれ、勝頼側の国人「帯刀」を
描くことで武田家側の動きをより分かりやすく描かれている。
☆☆☆