朝比奈あすか「自画像」を読む。

朝比奈作品は初めて。44歳。東京生まれ。慶大文卒という。

たまたま手にとったのが「自画像」乱読者の気まぐれのなせる出逢い。

図書館というところはお金がかからないからどの本を選ぶか悩むことがないのだ。

「自画像」

小学校高学年から中学にかけての成長期の女の子たちの思いの中心に「友達」

「グループ」が周りから見てる以上に深刻な問題が起こる。それに加えて

女の子ならではの痴漢・教師による性の暴力も取り上げられている。

ニキビが顔一面に出てクラスで孤立してる蓼沼陽子。ニキビを気にしてる

私こと田畠清子、顔をいじってさらにきれいになった松崎琴美たちの

恐れ・迷い・プライドなどによる離合集散する女の子の人間関係が描かれる。

大人になって3人は性暴力や幼児虐待などに対する制裁をする仲間になって・・。

男の子には分からない女の子の狂暴性などやいじめや自殺の元になりかねない

問題が描かれて女の子を持つ男親には興味深い作品といえると思う。

☆☆☆

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