ソニア・シャー「感染源」を読む

ソニア・シャー氏は科学ジャーナリストという。上原ゆうこ氏の訳という。

今話題の新型コロナウイルスについてどうなってるかと思って図書館で手にした。

「感染源」(防御不能パンデミックを追う)

  読んでるうちに背筋が寒くなるような本である。

  1832年のニューヨークでのコレラの流行の様子からはじまり、ウイルスや

  菌がどうして汚染していくのか、文明の発達は物理的な距離ではなく

  いまの時代は飛行機などであっというまにウイルスは拡大していく。

  人の集積のなかった時代はウイルスの流行は限定的だったが現在の人の

  集合は超のつく流行(パンデミック)になることがある。

  抗生物質の使用も正しい使いかたをしないとSARSのような新型のウイルス

  を作り出す原因になるという。家畜などの大量な現在の農場もフン害や

  安易な飼料を与えることによっても新型の菌やウイルスを成長させるとも。

  〇今回の新型コロナウイルスの発生は文明の発達とともに、経済の拡大とともに

   起こるべくして起こったことなのだろう。これからも新たなウイルスの

   発生には絶えず注意することが必要なのだろう。

   ああ怖いよう。

☆☆☆

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